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LPガス用セーバープロ

LPガス用 セーバープロⅡ

LPガス用 セーバープロⅡ

該当器種

  • セーバープロⅡ GLT-SPLP1

概要

LPガス用の温度補正機能付き電気式ダイヤフラム型圧力計です。ガス配管の気密・漏洩検査を行います。

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温度計で計測しても確実な温度補正はできません

温度計で温度を計測しても下図のように露出部分と地中や壁の中では温度に差があり、確実な温度補正をすることはできません。しかも、配管内部の温度を計測する事は、事実上困難です。

温度計で計測しても確実な温度補正はできません

セーバープロは、温度を計測するのではありません。配管設備全体の圧力を計測することにより、温度変化による圧力への影響を予測します。

また、物理的な現象として温度が1℃変われば圧力も0.37kPa変わります。
したがってセーバープロの目盛0.01kPa=水柱マノメーター約1mmH20は、0.03℃の温度変化で影響を受けるほど微妙なのです。

電気式ダイヤフラム式自記圧力計(0.01kPa)は機械式自記圧力計(0.2kPa)の20倍の読取精度があり正確です。
しかし、その精度の高さが逆に温度影響を受けやすくしています(0.01kPaは0.03℃の温度変化で影響を受けます)。

さらに、検査の約半分は温度影響を受けています。
調査によると、検査の47%は、温度影響を受けていることがわかりました。
だから、検査には温度補正が必要なのです。

温度補正のメカニズム

セーバープロは、単なる圧力変化(低下)の計測ではなく、自動的に温度補正を行ない、漏洩の有無を判定する全く新しい検査方法です。

温度補正のメカニズム
このグラフは、温度低下の環境で計測した例です。
従来は青部分の漏洩試験による圧力低下のみで漏洩判断をしていました。セーバープロの新メカニズムでは赤部分の計測により確実な判断ができるようになったのです。
漏洩試験前の配管内の圧力(大気圧状態)を計測することにより、温度による圧力への影響を自動的に予測し、実際の計測結果と予測値を比較して漏洩を自動判定します。このグラフの場合、漏洩試験の圧力(青部分)は低下していますが、温度影響(赤部分)と比較して漏洩なしと自動判定します。

機能

自動計測

一連の流れに沿って、漏洩試験、調整器の計測を行う機能です。
セーバープロがナビゲーションを行います。液晶画面の指示に従って計測を行ってください。

手動計測

以下の各計測を個別に行う機能です。

漏洩試験(供給開始時、供給設備・消費設備点検用)

漏洩試験のみを行います。

気密試験(配管工事の完成検査用)

8.4~10kPaに手動で加圧して検査します。

調整器の計測

調整器の計測のみを行います。ガス圧、調整圧力、閉そく圧力、燃焼器の入口圧力を計測します。

手動設定計測

最高10kPa迄の加圧値と最大1時間59分までの測定時間を任意に設定し、漏洩状況を測定できます。
従来のデジタル式圧力計や機械式自記圧力計と同様な計測が可能です。
※ただし温度補正はいたしません。

現在の圧力計測

大気圧ゼロ点調整を行ったあと接続し、配管内の現在の圧力値を表示します。
水柱マノメーターと同様の計測が可能です。

登録の一覧

登録した顧客の計測結果情報(最大400件分)の表示、計測結果の印刷、計測結果の削除、計測結果のパソコンへのデータ転送(PCタイプのみ)を行います。

機器の設定

試験条件設定(以下の設定が可能です)

加圧方法の選択が可能です(ガス圧による加圧もできます)。
調整器の計測を5つの検査モードから選択可能。

漏洩試験の表示サンプル

セーバープロなら微妙な変化も詳しくわかります。

漏洩試験の表示サンプル

漏洩試験の表示サンプル
漏洩試験中に圧力が下がっています。通常ならこれだけ見ると、漏洩か温度影響による圧力低下か判断できません。しかし、漏洩試験前に行う温度影響測定で圧力の低下が発生している事がわかります。

漏洩試験の表示サンプル

漏洩試験(SPⅠ(ガス圧)・SPⅡ)の表示サンプル
上のように、漏洩試験の開始圧力と終了圧力において、-0.11kPaの圧力低下があっても、「温度補正後の圧力低下」値が0.00kPaを表示すれば漏洩はありません。

漏洩している時のサンプル

漏洩している時のサンプル
温度補正後の圧力低下値がマイナス(-)で表示された場合は漏洩の疑いがあります。

セーバープロ 内蔵プリンターによる印字サンプル

漏洩試験(SPⅠ(自動加圧))の表示サンプル

セーバープロデータ管理システム

業界初!パソコンで計測結果を管理できます。

試験結果のグラフ

試験結果のグラフ
セーバープロにはデータ管理用ソフトウェアが付属しております(セーバープロⅡ標準タイプには付属・対応しておりません)。お使いのパソコンにインストールして頂きますと、セーバープロに蓄積された試験結果データをパソコンへ転送して蓄積し、パソコン上で簡単に気密・漏洩試験結果を管理する事が出来ます。

仕様

こちらのPDFファイルをご参照ください。

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