東洋計量史資料館

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2011年5月21日 明治時代の土地の権利証 「地券」

イメージ:資料館のマスコット「かっぱ」

みなさん、お久しぶりです!当資料館のマスコットかっぱです。

5月を迎え、汗ばむ季節になってきました。新緑も増え、高原へドライブに行きたくなる今日この頃です。

今回私は坂本龍馬の衣装に着替えてみました。武士って、カッコイイ。憧れます。

 

当資料館がある、東洋計器では、年に一度「東計会」という研究会を全国11カ所で開催しています。

この「東計会」のオープニングに、東洋計量史資料館の紹介を学芸委員がおこないました。

今回はこの「東計会」の様子と、そこで紹介した明治時代の土地の権利証「地券」をご紹介いたします。

 

第29回東計会 ~はかりの歴史を辿ってみれば文明開化の音がする~

まだ寒さがしみる 3月4日、東京新宿の京王プラザホテルにて約500人のお客様に「東洋計量史資料館 ~はかりの歴史を辿ってみれば文明開化の音がする~」と題して、幕末から明治時代のはかりを紹介しました。この東京を皮切りに、北は北海道から南は福岡まで、今年は全国10カ所飛び回りました。

現在TBS系列で放送されている「JIN」も幕末の江戸時代が舞台です。幕末~明治はまさに激動の時代であり、はかりも外国船の到来などにより大きく変わりました。歴史を交えて度量衡を紹介し、はかりの素晴らしさや、おもしろさ、そしてはかりの歴史をみなさんへ伝えることができました。東計会で紹介した度量衡の歴史やはかりについては、またコラムで紹介しますね。

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東洋計量史資料館 紹介画面
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東洋計量史資料館 紹介画面

 

兼六園の桜

3月4日以来、開催してきた東計会も、4月15日石川県金沢市で行った北陸東計会で無事千秋楽を迎えました。金沢市には日本三大名園のひとつ「兼六園」があります。

千秋楽を迎えた頃、金沢市内はちょうど桜が満開でした。

「風情あふれる和の世界」と「春」を間近に感じました。

桜のピンク色はとても綺麗ですね。江戸時代の桜はピンクよりもっと赤に近かったそうです。赤い桜、見てみたいものです。

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兼六園の桜(石川県金沢市)

明治時代の土地の権利証「地券」

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地券(長野県)
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明治初期の国家歳入

明治6年全国の土地の地価を定め、その3%にあたる税を現金で納めさせる「地租改正」がおこなわれました。

江戸時代までの米を基準にした税収入は凶作や米価の変動で収入が左右されるのに対し、地租による税収入は、一定の現金を得られるため、政府の財源は安定。 当時の収入の7割が地租による税収入でした。

地租改正に際して重要な役割を果たしたのがこちらの地券です。 地券は政府が発行した土地の権利証で、地価と納税額が明記されています。

現在、 当資料館ではこちらの地券を、約5,000枚所蔵しております。
 コレクション「地券」

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