東洋計量史資料館
お久しぶりです!当資料館マスコットの「かっぱ」です。
2025年はメートル条約締結150周年記念の年です。
1875年5月20日、フランス・パリにて単位の確立と国際的な普及を目的として
メートル条約が締結されました。
現在私たちの生活では【メートル・キログラム】が世界共通の単位として当たり前のように使われていますが昔は国・地域によって長さや体積、重さの基準がバラバラでした。
条約が締結されたとはいえ、今まで使用していた単位から新しい単位へ
切り替えることは容易なことではなく、しばらく新旧の単位が併記された秤も使用されていました。
今回は、メートル法が世の中に定着するまでに使われていた秤をご紹介いたします。
こちらは、フランスの砲兵隊王立工場で
1837年から1840年に製作されたものです。
1837年にフランスは、フランス固有のプース目盛の使用を禁止しました。
従って、このノギスの表面にはメートル目盛が、裏面にはプース目盛が
付されています。
1875年のメートル法が批准される以前に作られた
世界最古のメートル法表記のバーニャ付きノギスです。
こちらのばね秤は大正時代に使われていたもので、
尺貫法とメートル法の目盛りが併記されています。
木製の箱入りで目盛が見えるようガラス張りになっており、
当時とても大切に扱われていたことが良くわかります。
現在当館ではメートル条約締結150周念を記念して特別展示を行っています。
尺貫法やヤード・ポンド法が用いられた様々な秤や、メートル法普及に関する資料など展示しております。
ご予約のうえ、ぜひご来館ください!