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(株)トーエルが東洋計器(株)の「DLメーター」を全面導入決定

2025年8月29日

(株)トーエル(横浜市 中田みちCEO)は、東洋計器(株)(松本市 土田泰正社長)が開発した秋口の不要遮断を抜本的に回避できる「ダブル・ラーニング(DL)方式」を搭載した超音波ガスメーターを全面的に導入することを決め、今期5,850台を一挙に設置します。

LPガスマイコンメーターの保安機能には、学習機能が標準的に搭載されています。学習機能は各家庭のガスの使用流量や使用時間をマイコンが自己学習して、各家庭に合致したLPガスの安全な使用流量・使用時間を自動的に決める画期的なメーターとして、この30年間、事故防止に威力を発揮してきました。
この数年でLPWAの取り付けが急速に進み、マイコンメーターの挙動が逐一センターで正確に把握できるようになりました。この通報データを解析すると、夏のガス使用量に基づいて学習した使用流量や使用時間のまま秋から冬に入るため、秋口などに継続使用時間遮断や予告が異常に多く発生していることが判明しました。保安レベルを変えることなく不要な遮断や通報を回避する方法が求められていましたが、当社はマルチセンターで管理している400万軒余のデータを細かく解析し、こうした要望に応えられるDL方式の超音波ガスメーターを本年3月に開発しました。5月には(一財)日本エルピーガス機器検査協会(LIA)の認証を得て、量産化を進めており、9月より市場投入します。

トーエルでは、不要遮断や通報による夜間や休日などの現場対応で、社員が多大な労力を要しストレスを感じていました。人手不足が益々深刻化する中、このような不要な仕事を根本的に排除する必要があると判断しました。また、不要な遮断や通報はLPガスを使うご家庭においても煩わしいことであり、LPガスへの誤解や他社切替への動機付けになる場合もありました。
こうしたことを踏まえ、トーエルは東洋計器のDLメーターの本格採用を決めました。従来はマイコンメーターSを取り付けていましたが、いつ発生するか分からない不要な遮断や通報に振り回される労力とその費用を勘案すると、経営的にみて直ちにDLメーターに移行することが賢明であると判断しました。
DL方式は、前年冬季に学習した結果を翌年の秋口に呼び出して仮設定を行い、その上で使用状態に応じて学習した結果に基づいて本設定を行います。DLメーターの設置により、毎年のように連続して同一世帯で発生している学習機能による不要遮断を回避し、安全も担保されます。ただし、メーター取り付け初年度が夏季などの場合は、冬季などに入り一度は遮断などが起きる可能性がありますが、翌年からは再発しません。トーエルは、冬季前にDLメーターの設置を進め、来年度から効果を発揮する方針です。

DLメーターは保安レベルを担保した上で、LPガスを使う側の利便性にも配慮した画期的なメーターです。LPガス事業者の誤遮断・誤通報による無用な作業の軽減にも貢献します。

東洋計器(株)では、本格出荷に備えDLメータ-の増産を進めています。



ダブル・ラーニング(DL)方式搭載 超音波ガスメーター

ダブル・ラーニング(DL)方式搭載 超音波ガスメーター

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