水道スマートメーターによる⾃動検針と漏⽔情報取得
⽴科町建設環境課様(⻑野県)
現在、「⽴科町⽔道ビジョン」を基に⽔道事業の持続に向け、施設・管路の更新などを進めています。
しかし、設備の⽼朽化に伴い新たなしくみが必要となり、2021年よりスマートメーターを本格導入しました。今まで使用していた電子式水道メーターをそのまま活用できる点も採用のポイントとなりました。現在、給⽔⼾数約4000件のうち有線放送回線利⽤も含めて、2000件に自動検針を実施しています。
スマートメーター導入により検針時間短縮に
スマートメーター導入メリットとして、検針にかかる時間の短縮があります。LPWA送信機IoT-Rからスマートセンターに送られる検針データは、毎月指定した検針日当日にあがるしくみになっています。そのデータを、庁内のパソコンからスマートセンターへアクセスすることで取得しますが、読み込みも数分で実施可能なため、今まで数日かかっていた検針が1日で終わるようになりました。
漏水の早期発見・随時検針にも活用
⾃動検針とともに漏⽔の早期発⾒にも活⽤しています。漏⽔が疑われるような異常値があがってきた場合は、メールで通知がされるため、早期対応が可能となります。また、双⽅向通信が可能なため、任意のタイミングで個別の検針が実施できます。現地に⾏かなくても、指針を遠隔で取得できる点もメリットとして挙げられています。
スマートセンターを利⽤することで、⽔道事業体様ではサーバーを構築する必要がなくなるため、管理にかかる⼿間や費⽤も省くことができます。
今後の展開
⽴科町建設環境課様では今後も計画的にIoT-Rの設置を進められる予定です。また、IoT-Rを活用した水道による「⾒守りサービス」の導⼊を検討されています。⽔道による「⾒守りサービス」は、⽔を計る⽔道メーターを利⽤して、家族と離れて暮らす⾼齢者などを⾒守るサービスです。
IoT-Rを活⽤した東洋計器の「⾒守りサービス」は、朝起きて⽔道を使うと「元気メール」、⻑時間⽔道の使⽤がなかった場合や継続して使⽤した場合「異変メール」を指定したアドレスに送ります。いつもと違う様子に気づくきっかけとなり、このサービスをきっかけに連絡を取り合う機会が増えたという声も聞かれます。
現在約10軒でテスト導入しており、効果などを確認の上、導入を進める予定です。
- 本事例に紹介されている機器・サービス
掲載年月:2022年8月