2017年8月24日 蝶ヶ岳①
山登りの季節
8月は絶好の登山シーズンであり、お盆休みには登山を楽しんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。梅雨前にはまだ雪山だった2,000~3,000m級の高山も、いよいよ夏山となり、様々な植物が花を咲かせます。
今回は、長野県松本市・安曇野市にまたがる「蝶ヶ岳」を、弊社社長・土田が登って参りましたので、道中の様子や山頂の景色などをご紹介致します。
登山道に咲く高山植物
蝶ヶ岳は北アルプスにある標高2,677mの山で、常念岳の南に位置しています。
蝶ヶ岳という名は、5月下旬から6月上旬に、南側稜線付近に白い羽の蝶の雪形が現れることに由来しています。

ギンリョウソウ(銀竜草)
透き通った白色は光を発しているかのようでとても神秘的な花です。
その名の通り、首をもたげた竜のような姿をしています。
菌類に寄生していて光合成の必要がなく、葉緑体を持たないため緑色ではないのだそうです。
透き通った白色は光を発しているかのようでとても神秘的な花です。
その名の通り、首をもたげた竜のような姿をしています。
菌類に寄生していて光合成の必要がなく、葉緑体を持たないため緑色ではないのだそうです。


モミジカラマツ(紅葉唐松)
松の葉に似た花を咲かせることが名前の由来。
近くで見ると花火のように咲いていて可愛らしいです。
松の葉に似た花を咲かせることが名前の由来。
近くで見ると花火のように咲いていて可愛らしいです。

ゴゼンタチバナ(御前橘)
ハナミズキの仲間で、花のように見えるところは「総苞片」(そうほうへん)と呼ばれる蕾を包む葉です。
秋になると真っ赤な実をつけます。
ハナミズキの仲間で、花のように見えるところは「総苞片」(そうほうへん)と呼ばれる蕾を包む葉です。
秋になると真っ赤な実をつけます。

ヨツバシオガマ(四葉塩竃)
赤紫色の、鳥の頭にそっくりの花を咲かせます。
赤紫色の、鳥の頭にそっくりの花を咲かせます。


ソバナ(岨菜)
桔梗科の植物。淡い紫色の花が、繊細で儚い印象です。
桔梗科の植物。淡い紫色の花が、繊細で儚い印象です。

イチヤクソウ(一薬草)
ころころとした蕾が可愛らしい花です。
ころころとした蕾が可愛らしい花です。

ホトトギス(杜鵑草)
花びらの斑点模様が、鳥のホトトギスの胸に生える羽毛の模様と似ていることから付けられたと言われています。
花びらの斑点模様が、鳥のホトトギスの胸に生える羽毛の模様と似ていることから付けられたと言われています。

シロバナカワラナデシコ(白花河原撫子)
「大和撫子」にも使われる通り、清楚で上品な花です。
「大和撫子」にも使われる通り、清楚で上品な花です。

ベニテングタケ(紅天狗茸)
赤いかさに白い斑点を持つ毒キノコ。これぞ毒キノコという見た目です。
赤いかさに白い斑点を持つ毒キノコ。これぞ毒キノコという見た目です。

オンタデ(御蓼)
蝶ヶ岳の稜線に生えていました。こんなに標高の高いところにも花が咲いているのは、なんだか不思議です。
オンタデの名は、木曽の御嶽山にちなみ付けられました。別名イワタデとも呼ばれます。
蝶ヶ岳の稜線に生えていました。こんなに標高の高いところにも花が咲いているのは、なんだか不思議です。
オンタデの名は、木曽の御嶽山にちなみ付けられました。別名イワタデとも呼ばれます。
今回は蝶ヶ岳山道の高山植物や山野草の一部をご紹介致しました。
色・形も様々で、可愛らしいものや面白い名前が付いているものもありました。
登山道を行く時、道端に咲く花や植物からは癒しと元気をもらえそうですね。
⇒蝶ヶ岳②へ続きます。