2022年6月20日 元善光寺で両参り
5月に信州善光寺の御開帳に足を運びましたが、今度は長野県南部に位置する飯田市にある元善光寺を参拝してきました。
全国各地に100以上の善光寺が存在しますが、その中でも信州善光寺と特にゆかりの深いお寺が同時に御開帳を行う「六善光寺同時御開帳」というものがあり、元善光寺はこの六善光寺の中に含まれています。
信州善光寺に続き、元善光寺でも回向柱(えこうばしら)に触ってきました。
▼過去の信州情報で、善光寺の御開帳をご紹介しています。
信州善光寺の創建者である本多善光(よしみつ)公が、御本尊である「一光三尊阿弥陀如来(善光寺如来)」を最初に祀ったとされるお寺が元善光寺です。
元善光寺縁起によると、善光公が都で一光三尊の如来像と巡り会い、故郷である麻績の里(現在の飯田市座光寺)へ連れて帰ったことが起源とされています。その後、如来様のお告げによって長野市へ遷座し、善光寺が建てられました。遷座の際、如来様が「毎月半ば十五日間は必ずこの麻績の古里に帰りきて衆生を化益せん」との御誓願を残され、善光公が彫った木彫りの三尊像が元善光寺の御本尊となったそうです。
このときの御誓願により、信州善光寺と元善光寺の両方を参拝しなければ片参りといわれるようになり、今でも「一度詣れよ元善光寺 善光寺だけでは片詣り」という言葉が残っています。
両方のお寺を参拝し、無事に両参り完了です。
元善光寺には松尾芭蕉や日夏耿之介(ひなつこうのすけ)の句碑もありますので、訪れた際にはぜひ探してみてください。
元善光寺には松尾芭蕉や日夏耿之介(ひなつこうのすけ)の句碑もありますので、訪れた際にはぜひ探してみてください。