2024年7月7日 高山植物の宝庫 乗鞍岳
梅雨に入りすっきりしない天気が続く日もありましたが、天候に恵まれ、快晴の中乗鞍岳に行ってきました。
乗鞍岳は北アルプス最南端に連なる山々の総称で、標高3026mの剣ヶ峰(けんがみね)を主峰とした23の峰からなる日本百名山の一つです。乗鞍岳の登山口である畳平へはバスで向かうことができ、バスターミナルの標高はなんと2702m。これは富士山5合目よりも高く、日本一標高の高いバスターミナルだそうです。
バスターミナルから少し歩くと、山に挟まれるように高山植物のお花畑が広がっていました。遊歩道が整備され、ゆっくり歩きながら色とりどりの可憐な花々を楽しむことができます。
高山ならではの雪渓もあり、夏スキーを楽しんでいる方もいました。例年8月中旬頃までスキーやスノーボードを楽しめるそうです。
高山ならではの雪渓もあり、夏スキーを楽しんでいる方もいました。例年8月中旬頃までスキーやスノーボードを楽しめるそうです。
多くの登山者に人気があるのが、コマクサです。コマクサは、他の植物にとって生育が困難な高山帯の砂礫地に自生し、厳しい環境下でも可憐な花を咲かせることから「高山植物の女王」と呼ばれています。
風雪の影響を受け、気温が低く栄養分も乏しい砂礫地に単独で群落を形成するコマクサの力強さに驚きます。
風雪の影響を受け、気温が低く栄養分も乏しい砂礫地に単独で群落を形成するコマクサの力強さに驚きます。
乗鞍岳では、運が良いと国の特別天然記念物に指定されているライチョウが姿を見せることもあるそうで、いつか出会ってみたいものですね。
バスを利用することで、本来であれば何時間も登山をしなければ見ることのできない高山植物を観賞することができ、また初心者から上級者まで楽しめるいくつもの登山コースがあることも乗鞍岳の魅力です。色も形もさまざまで個性的な高山植物が咲くお花畑や壮大な山々など、目の前に広がる大自然に感動した一日でした。
※掲載されている情報は、撮影当時のものとなります。
撮影:代表取締役会長 土田泰秀