2022年5月13日 春の長野県めぐり
5月に入り、植物たちの鮮やかな緑色の葉が美しい新緑の時季となりました。
今年の春は晴れたり雨が降ったりと不安定な天気が続いていましたが、季節は止まることなく進んでいます。今回は、春の行楽で出会った風景をご紹介いたします。
菜の花畑

夏には一面のひまわり畑へと姿を変え、訪れる人を楽しませてくれます。
こちらは、安曇野市の隣に位置する大町市の中山高原です。旧大町スキー場のゲレンデだった場所で、緩やかな丘には一面の菜の花畑が広がっています。丘の上からは菜の花畑と一緒に、爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳など北アルプスの山々も見渡すことができ、雄大な景色を眺望できます。
菜の花を刈り取り搾油が終わったら、今度はそばの種をまき、秋には一面のそば畑が見られるようになります。



2011年放送のNHKの連続テレビ小説
『おひさま』のロケ地にもなりました。

天ぷらにしてもおひたしにしても美味しい
「こごみ」を見つけました。
善光寺の御開帳

御開帳とは、絶対秘仏である御本尊の御身代わりとして造られた「前立本尊」を本堂にお迎えして行われるものです。普段は御宝庫に安置されていますが、7年に一度の御開帳のときだけ、特別にお姿を拝むことができます。
御開帳期間中に本堂前に立てられる高さ約10mの回向柱(えこうばしら)は、前立本尊の御手と「善の綱」によって結ばれるため、回向柱に触れることは前立本尊に触れるのと同じこととされており、とても御利益があるといわれています。

「牛に引かれて善光寺参り」の舞台
「牛に引かれて善光寺参り」、という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この言葉は善光寺にまつわる逸話を由来としたことわざで、「たまたま起きたことがきっかけとなり、良い方向へ導かれることの例え」として使われています。
その逸話に登場し、牛に化身して強欲な老婆を善光寺に連れていき改悛させたというのが布引観音様(ぬのびきかんのん)といわれており、長野県東部に位置する小諸市にある天台宗布引山釈尊寺(しゃくそんじ)の別名として知られています。


釈尊寺の観音堂宮殿は、国の重要文化財に指定されています。

牛岩。左向きの牛が座っているように見える形をしています。

今は封鎖されている山門。



ことわざの基になった幻牛伝説。

牛が座り込んでいました。

岩を削って通されたであろう道の奥に、観音堂があります。

朱色がきれいな観音堂に到着しました。観音堂の岩屋内に安置されている宮殿が、国指定の重要文化財です。