2025年7月14日 盛夏の乗鞍岳
今年も天候に恵まれ、夏の乗鞍岳に行ってきました。
北アルプスの名峰・乗鞍岳は、標高3,026mの剣ヶ峰(けんがみね)を主峰とした23の峰からなる日本百名山の一つです。乗鞍岳の登山口である標高2,702mの畳平まではバスまたはタクシーで向かうことができ、登山初心者やファミリーも気軽に楽しむことができる人気の山となっています。
畳平に向かう途中、番所地区周辺に咲く花たちを見つけました。
こちらはヤマブキショウマです。白色の無数の小花が円錐状に咲き、ふわふわした見た目をしています。春先の若芽は山菜として食用にされることもあり、天ぷらやおひたしなど美味しいそうです。
こちらはヤマブキショウマです。白色の無数の小花が円錐状に咲き、ふわふわした見た目をしています。春先の若芽は山菜として食用にされることもあり、天ぷらやおひたしなど美味しいそうです。
ニッコウキスゲ(左)とアヤメ(右)。鮮やかな色が目を引きます。
ヨツバヒヨドリ
ノアザミ
標高2,100mにある山小屋「冷泉小屋」の向かいには、滝のように冷泉が流れ出ています。
冷泉は冷鉱泉ともいい、温泉のような療養効果のある物質を含む25℃未満の水のことを指します。近付くと硫⻩の匂いがしました。
冷泉は冷鉱泉ともいい、温泉のような療養効果のある物質を含む25℃未満の水のことを指します。近付くと硫⻩の匂いがしました。
標高2,702m、畳平に到着しました。畳平にあるお花畑は遊歩道が整備されており、ゆっくり散策しながら色とりどりの高山植物を楽しむことができます。
ミヤマキンポウゲ(左)とクロユリ(右)の群落がありました。
ヨツバシオガマ
イワツメクサ
コバイケイソウ
コイワカガミ
乗鞍岳には、「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサが群生しています。コマクサは高山帯の砂礫地に自生し、可憐な花を咲かせます。地上に出ている草丈は5cm〜10cm程度ですが、厳しい環境下に耐えられるよう、地中に張った根は深く広く伸びていき1m以上にもなるそうです。
可愛らしい姿からは想像もできない力強さですね。
可愛らしい姿からは想像もできない力強さですね。
標高2,764mの魔王岳に登頂しました。畳平から一番近い山頂になります。他にも大黒岳や富士見岳など、比較的登りやすい山々が点在しています。
天気が良い日には、眼下に雄⼤な景色を望むことができます。
天気が良い日には、眼下に雄⼤な景色を望むことができます。
迫る雪渓。雪渓での夏スキーやスノーボードを目的に、毎年多くの方が乗鞍岳を訪れています。
残雪の乗鞍連峰
乗鞍岳山塊
畳平周辺は標高が高いため、夏場でも気温が20℃前後までしか上がらないそうです。連日暑い日が続きますが、涼しくて景色の良い夏山を楽しみ、気持ちの良い時間を過ごしました。
※掲載されている情報は、撮影当時のものとなります。
撮影:代表取締役会長 土田泰秀